SPECIAL

村田真哉(原作)・羽多野渉(野本役)・雨宮天(ヒトミ役) TVアニメ『キリングバイツ』
オンエア直前鼎談

◆芝居でさらに深まるキャラクターたち!

――まずは担当キャラクターの第一印象をお聞かせ下さい。

羽多野 元々原作が大好きで、最初のオーディオドラマのお話を頂く前から、自分のラジオ番組で度々『キリングバイツ』の話をしていました。なので、お話を頂いた時は凄く嬉しかったです。野本の第一印象としては、自分とちょっと似ているところがあると思っています(笑)。気持ちを強く伝えられなかったり、状況に逆らえずどんどん流されてしまうところが僕にもあり、野本には親近感を抱きましたね。それが良いか悪いかは置いておいて、とても自然に演じられる役です。

村田 野本はヒトミに対しての読者視点というか、僕自身のポジションでもあるんです。ヒトミの乱雑さや、大自然の脅威を目の当たりにして狼狽している僕、という感じですね。野本を描く時はいつも「僕がここにいたらどうなるかな」と考えています。でもアニメで羽多野さんに演じて頂くと、「僕の分身にしてはカッコいい!?」と感じる部分もあって、凄く得した気分です!

羽多野 今、雨宮さんが「そんなシーンあったかな?」みたいな顔をしています。

雨宮 いえいえ。この前の収録の野本、カッコよかったですよね(笑)。

羽多野 野本が目立った回でしたからね。でもカッコよさは全然意識していません。台詞によってはディレクターさんから「ここは強い意志を秘めて!」と言われることもありますが、台詞の内容は全くもってヘタレだったりするんですよね(笑)。

村田 そういえば羽多野さんは学生時代、漫研に入られていたそうですね?

羽多野 そうなんですよ。漫画は読むのも描くのも好きで。最初は高校デビューを目指して軽音部に入りましたが、一緒に組む相手が全然いなくて。すると同じような境遇の友達が漫研に入っていて、状況に流されるままに入部しちゃったんですよ。そこも野本と同じですね。

村田 アニメでは野本が人に流されて漫画研Q会に入るシーンがありますが、あれはアニメでの追加シーンなんですよね。

羽多野 ええ、原作にはなかったですよね。オリジナルシーンもアニメの見どころの一つです。

雨宮 私のヒトミの第一印象は、非常識というか傍若無人というか、あまりに怖い物知らずの女の子ですね。一般人の感覚からはもちろん獣闘士(ブルート)の中でも異例の存在で、どの世界の常識にも捕らわれない、何でもありの存在です。格好も下着同然だったり、大学でもエルザと追い駆けっこをしたり、周りを見ていないというか「自分がこうしたいからこうするんだ!」みたいな。あとビジュアル的には薄着でムチムチで、戦う時には耳や尻尾が出てきたりして。たまらない人にはたまらない感じだと思います(笑)。

村田 ヒトミは「主人公に相応しい最強のキャラクター」というコンセプトがあり、そこから考え始めたんです。そして僕の中には「動物界の最強はラーテル」「人間社会の最強は女子高生」という、確固たるものがまずありました。

雨宮 女子高生が最強…確かにそんな感じがしますよね(笑)。流行の中心には常に女子高生だし。

村田 昨今の社会は女子高生を中心に回っている面もありますからね。彼女らが買うものを買い、彼女らが見るものを追いかけたりして。だから「女子高生」と「ラーテル」を合体させたら、果てしなく最強になるのかと(笑)。

――どちらかというとマイナーなラーテルを、最強の動物として挙げた理由はありますか?

村田 一般的な感覚だと「ライオンが一番強い」だと思いますが、「それに勝ちうる動物」という点が凄いんですよね。ラーテルの強さとは、凶暴性とかルールを守らないところ。そもそも野生動物って、どんなに強くても無益な争いをしないじゃないですか。でもラーテルはする(笑)。

雨宮 動物の常識が通用しない(笑)。

村田 そうなんですよ! 雨宮さんがさっき仰ったように、粗暴というか、何も周囲を気にかけていない感じがするんです。そういった自然のルールから外れているところが最強たる所以でしょうか。

――ところで皆さんはラーテルという生き物をご存知でしたか?

雨宮 この作品で初めて知りました。原作で所々に入る細かい説明を読んで、それを読んでは「こんなのいるんだ!」と驚いていました。結構ズルいですよね(笑)。背中は固いし怖い物はないし、強過ぎじゃないですか!

羽多野 確かに「牙が通らない」って無茶苦茶ですよね(笑)。僕も原作で初めてラーテルを知りました。大型の肉食動物すら避けて通るなんて…。確かにコイツと女子高生を組み合わせたら最強ですよ!

雨宮 動画でラーテルを調べてみると、他の動物が獲った獲物を勝手に盗って食べちゃったりしていて…。もう、この人は何でもありだなって(笑)。

村田 僕、名古屋の東山動植物園に担当編集と一緒にラーテルを見に行ったんですが、実物は凄い可愛いですよ! ――そういえば僕、最初のオーディオドラマの収録で、雨宮さんに「ラーテルっぽくして下さい」という無茶苦茶なことをお願いしちゃいました。

雨宮 確かディレクターさんから「ラーテルっぽく」という指示が(笑)。

村田 最初のテストだと雨宮さんのヒトミはちょっと優しかったんですよ。それで「もう少し凶暴な感じ」というオーダーが出たら、いきなり牙をむいたヒトミになっていて。一発でこんなに変わるんだって。

雨宮 ちょっとはラーテル感、出せましたか?(笑)

村田 出ていました! 雨宮さんの演技力に感動したのを覚えています。

雨宮 凄い嬉しい。私、心にラーテルを飼っていたのかもしれない(笑)。

――では次に、担当キャラクターの魅力をお聞かせ下さい。

羽多野 野本はどこか妙に心が強いところがあるのですが、僕はそれをヘタレ故に強くなったものだと思っています。物語中でもありますが、野本は自分の命を平気で他人に預けるし、そのことに何の迷いもない。そこがある意味強さでもあるんですよね。簡単に人に「助けて下さい!」って言える奴なんですよ(笑)。「自分が何とかしなきゃ!」とか一切考えずに。その心の強さって何だろう!?

雨宮 その場にいさえすれば、相手が女性でもすがり付きますもんね。

羽多野 そうそう、相手が女性でも男性でも関係なく。逆に潔い! そこが彼の魅力でもあると思うんですよね。アニメでも面白いくらいすぐに助けを求めますから、そこは楽しみにしていて下さい。

雨宮 ヒトミの魅力は…どれが一番かは難しいですが、彼女のギャップも大きな魅力の一つだと思います。甘い物を食べている時のヒトミは、凄く可愛くなるんですよ。あと祠堂と会っただけで涎が垂れてポワーっとなっちゃったり。こういったギャップも最強要素ですよね? 「女子高生×ラーテル×ギャップ」という最強の構図が出来上がっています(笑)。

羽多野 最強ばかりをパッケージング(笑)。

雨宮 あとは戦闘シーンでの、好戦的で常識が通用しない点も魅力です。ヒトミのその性格のおかげで、いつも戦いが予想できない方向に転がっていくんですよね。攻撃が来ても避けたりするのではなく、逆に向かって行ったり。ヒトミならではの戦い方で、バトル物としても面白くなっています。

村田 僕もヒトミの魅力として、雨宮さんが仰ったギャップがまず思い浮かびます。原作では単純に「可愛い」と「狂暴」のギャップを考えていたのですが、アニメだと雨宮さんの演技で、かなり幅が広がっているんですよね。「少しだけ可愛い寄り」とか「緊張感を保ちつつもデレている」とか、その変則具合に驚かされました。ギャップの魅力がさらに上乗せされています!

雨宮 嬉しいです! ありがとうございます!!

村田 野本で魅力を感じたのは、これは羽多野さんともお話ししていましたが、「童貞っぽさ」です(笑)。こんなにカッコいい方なのに、何でこんな味が出せるのかと。

羽多野 1話の収録で仰っていましたね(笑)。

村田 僕の中のイメージとして童貞っぽい演技というのは、声が高い中性的な雰囲気があるのですが、羽多野さんは低くカッコいい声のまま童貞っぽさを出しているんです。何であの雰囲気を作れるのか不思議でした。

羽多野 収録前のテストを終えて「羽多野さん、童貞っぽかったです!」「ありがとうございます!」みたいな、わけの分からない会話でしたね(笑)。僕としてはそこで童貞と言われて、嬉しかったんですよ! 野本は絶対にそういうキャラクターですからね。全体的に過剰な演技をしようとせず、ふとした時に変な声を出したりとか自然さを意識していました。

村田 そうそう、羽多野さんはそういったちょっとしたリアクションも凄いんですよ! 生唾を飲む音とか、転げ回る時に変な声を出したりとか。アニメではお二人の演技の幅を見せつけられっぱなしでした。

◆「牙の鋭い方が勝つ」決め台詞の創意工夫!

――収録は順調に進んでいますが、ここまで来てキャラクターの印象に変化はありましたか?

羽多野 以前のオーディオドラマはコミカルテイストの番外編でしたが、TVシリーズは原作の最初から描かれていて、より野本の内面に近づけた気がします。とにかく最初から他人に翻弄されて流されるままの野本ですが、途中からその流れに自分の歩みも加わっていく点が面白かったです。ますます流れに乗っていって、「任せました、僕の命!」みたいに他力本願の勢いが凄いことになっていく(笑)。それは彼の見せ場として台詞でも出てくるのですが、野本の魅力というか面白さに改めて気付けましたね。

雨宮 ヒトミは何話になってもずっと我が道を突っ切っていく、ある意味全くブレないキャラクターです。だからそこまで大きく印象が変わることはありませんが、何となく初対面の頃より、野本に優しくなったような感じがしています。最初はもう、相手をゴミみたいに見ているというか(笑)。

羽多野 雨宮さん。ちょっとこう、言葉の牙が鋭いです(笑)。

雨宮 利用するための相手だったのが、一緒に戦うことになって、大分態度が変わってきた気がします。人として認めているわけじゃないかも知れないけれど、ちゃんと接してあげている、みたいな。

羽多野 そうですね。「ゴミ」から「部屋の小物」くらいまでは格上げされた感じがします(笑)。

村田 アフレコでお二人の演技を聞いてから僕の中でも野本とヒトミのキャラが深まり、男女としての側面も意識するようになりましたね。それで今、原作の第2部では新主人公と野本の関係にヒトミが嫉妬したり、微妙な三角関係を見せたりしています。こういった面でも、アニメから影響を受けているのだと思います。

――これまで演じて来て、特に印象に残っている台詞やシーンはありますか?

雨宮 やっぱり決め台詞の「牙の鋭い方が勝つ! それが『牙闘(キリングバイツ)』だ」ですね。ほぼ全話言っていますよね? たまに祠堂さんに言われちゃったりもしますが。これはヒトミにとって大事な台詞で、しかも毎回登場するので、場面や表情に合わせて言い方を変えるようにしています。文言は同じでも、言っている時のヒトミの気持ちは違うはずですから。

羽多野 お芝居の中で自然に変わっていきますよね。戦いの中で勝利宣言みたいに使う時もあれば、相手を諭すように余裕を漂わせて言ったりとか。それがカッコいいんですよ。そして今後もし『キリングバイツ』のイベントがあれば、きっとお客さんとの掛け合いに使うでしょうね(笑)。

雨宮 「牙の鋭い方が勝つ! それがー?」「牙闘だー!!」(笑)。やりたいですね!

羽多野 今の内にイベントの伏線を張っておきましょう(笑)。

村田 同じ台詞だからこそ、場面場面に合わせる演技力が必要なんですね。漫画ではそういった考えがないから、かなり勉強になります!

――ちなみに村田先生はこの台詞をどのように考えられたのですか?

村田 まず『キリングバイツ』のコンセプトとして、「とにかく分かりやすく」という点がありました。そしてヒトミも理屈っぽいキャラクターではないから、ストレートに伝わり、それでいて彼女が納得できる言葉を作ろうと思ったのですが、あまり悩んだ覚えはありませんね。僕はキャラクターを作る基本として「この人は何が好きなのか」を考えます。ヒトミは祠堂が好きだから、「この台詞を祠堂から教わり、納得しているから使っている」と考えが至り、そこで固まったのだと思います。

羽多野 決め台詞というわけではありませんが、野本は「獣獄刹(デストロイヤル)」において、ある「作戦」で臨むんですよ。そこで高らかに掲げる作戦名がめちゃめちゃカッコいいんです! でもその内容たるや…。やっぱり野本も普通じゃないですね(笑)。

雨宮 ある意味、野本も常識の外ですよね。だからヒトミと相性がいいんでしょうね。

――ところで村田先生はよくアフレコを見学されているそうですが、最初に見た時の感想をお聞かせ下さい。

村田 アフレコでは原作で自分が書いた台詞が読まれるのですが、皆さんの演技が僕のイメージをどんどん超えていく様子が面白いです。「あの台詞をこう解釈して演技するんだ」とか。それが楽しくてついついお邪魔してしまいますね。

――アフレコを見ていて、一番衝撃を受けたものは何ですか?

村田 真っ先に思い出すのは、羽多野さんが先程仰った「作戦」ですね(笑)。それ以外にも羽多野さんの細部の神懸かり的な芝居とか、いっぱいあります。雨宮さんのお芝居では、最後のオシエちゃんパートにも驚きました。普通のテンションでオシエちゃんを殴っていたりして(笑)。

雨宮 わわわ、ありがとうございます!

村田 あとお二人の掛け合いの演技はツッコミのさじ加減が絶妙で、ギャグを成立させる力もあると感じました。例えば山荒(ラウディ)に襲われた野本が、ヒトミに引きずられながら「怪我人ですけど!?」みたいに掛け合うところとか。

羽多野 あれ、面白かったです。実はツッコミ的な台詞はディレクターさんと相談をすることが多いんですよ。ツッコミが強すぎるとお笑い要素が強くなるから「どの辺でやりますかね?」とか、度合いを決めるんです。雨宮さんとこんなに掛け合いさせて頂くのは初めてですが、雨宮さんは自然体なんですよ。本当に笑いながら他人を殴ったことがあるかのように、自然に「あはははは…ドーン!」みたいな。本当に面白い方です。

雨宮 その都度、私の心に棲むラーテルが出てきているのでしょうか(笑)。

◆アニメならではの要素も満載! お楽しみに!!

――アニメとしての『キリングバイツ』の見どころをお聞かせ下さい。

羽多野 原作ファンの一人として楽しみなのが音楽とアクションですね。『キリングバイツ』は野生の力を持った獣闘士たちの戦いの物語なので、これがどんなアニメーションとなるのか、アニメ化のお話を聞いた時から楽しみでした。実際、アフレコ現場も壮絶です! 獣闘士の皆さんの叫びっぷりといったら、もう野性が降りています(笑)。「一体どこから声を出しているのか!?」といった、凄い迫力です。そこに映像と音楽が合わさったら一体どんな表現になるのか…。

雨宮 私はラーテルの叫びを収録する時、最初は人間の延長みたいに「はっ! ふっ!」みたいな感じで演じていました。でも収録で「もっと動物っぽく!」って言われてから「わぁあああ!!」みたいな、ちょっと人間から外れることを意識しましたね。

羽多野 ラーテルになったヒトミって、スピード感が凄いですよね。瞬きしようものなら見逃します。3カットくらい(笑)。

雨宮 叫びも矢継ぎ早で、私もうっかりしようものなら「あ、台詞が次に行ってる!」みたいな(笑)。とにかくヒトミはどんどん攻め込んでいくキャラクターです。

村田 僕は雨宮さんのラーテルらしさを、叫び声よりも「殺すぞ!」という台詞に感じているんですよ。「殺すぞ」と言われるたびに、毎回ドキッとするんです。

雨宮 敵に対して「お前を殺ってやるからな」みたいなニュアンスですよね(笑)。

村田 僕、ドMなんで(笑)、毎回毎回その台詞が癖になっちゃうんですよ。「雨宮さん凄ぇ!」「もっと言われたい!」って。最高ですね!

羽多野 全国の男たちにはたまらない時間ですよ、あの台詞は。もう皆、全裸で正座して待ち構えてしまいます。皆、野本の気持ちになって欲しい(笑)。

村田 ですね! きっと目覚めると思います(笑)。

雨宮 変態だ! 変態を生む作品になっちゃう(笑)。…アニメの見どころに話を戻すと、私もアクションを楽しみにしています。登場するキャラクターが哺乳類も爬虫類もいて、全員違う特性を持っているから、戦い方がみんな個性的なんです。しかもキャラクターごとの個性を活かしたお芝居がそこに乗っている。それを毎週TVで観ることができるのが、個人的にも楽しみですね。

村田 アニメ版は野本とヒトミの関係描写とか、兎(ラビ)の出番とか、原作にはない追加シーンも結構多いんです。これによって野本の人格が分かりやすくなったり、各キャラクターにより感情移入できて、さらに深く物語を楽しむことができます。そこもアニメならではの見どころでしょうね。

――村田先生は今回のアニメ化で、原作の執筆面で変わったことはありますか?

村田 原作は現在第2部に入っていますが、アニメで登場する第1部の物語・キャラクターが多くの人に観て頂けるということで、第2部でも第1部のキャラクターをないがしろにしない、という意識が強くなりました。ヒトミもそうですがエルザや大河もどんどん出して、第1部を継承した物語として作っていこうと思います。

――それでは最後に、オンエアを楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。

羽多野 ド迫力のアクションシーンと、迫力はないけれどド級のヘタレ野郎の野本を心の底から楽しんで演じております。ぜひ皆さんそれぞれの趣味趣向で『キリングバイツ』を楽しんで下さい。もちろんヒトミさんの怒号に目覚めて、全裸で正座して待機して下さっても結構ですが、風邪には十分ご注意下さい(笑)。原作ともども、TVアニメ『キリングバイツ』を宜しくお願いします!

雨宮 毎話毎話、濃ゆいキャラが登場しては駆け抜けるような戦闘シーンが展開され、本当に1話1話があっという間に感じられる作品です。しかも原作コミックスと同様に、最後にはオシエちゃんのコーナーまであります。血みどろの戦闘やシリアスな物語にどっぷり浸って頂いて、最後にオシエちゃんに癒されるという流れの『キリングバイツ』を、ぜひ楽しんで頂きたいです!

村田 独立したアニメ作品として、実力のあるスタッフ・キャストの皆さんが素晴らしい作品を作られています。僕も原作者ではありますが、いち視聴者としてオンエアを楽しみにしています。そしてこれは漫画もアニメも共通ですが、「最強の動物は何だろう?」という思いを馳せながら『キリングバイツ』の世界を楽しんで頂けると嬉しいです。

――ありがとうございました!